お問い合わせ、相談

最初のお問い合わせはMailでもお電話でも結構です。

できましたら、初回は当方事務所に御越し頂きたく存じます。当方事務所の方が、これまでの作品集や実際の建材類のサンプル・資料等をご覧いただきながら、お客様のお話がじっくりと伺うことができます。できれば、敷地等の資料を御持参いただくと、より具体的な御相談ができます。

計画・基本設計の進め方

ご要望、資金計画、敷地調査

まずご依頼をいただきますと、お客様の御要望・資金計画をお聞きし、現地調査を行った上で基本計画案の作成作業に入ります。

計画、基本設計

お客様とのお打ち合わせの場は・・・できれば、お客様の御自宅でお願いしたい、と思っております。

お客様の御自宅で、御要望等々をお伺いしたほうが、言葉や文字で表現できないようなお客様の空気感?や趣味嗜好感、御家族皆様の様子が把握できます。お客様のもっていらっしゃる空気感・趣味嗜好感というものは、設計させて頂く上では貴重な情報になります。

お客様のご要望、予算を検討して、敷地や地域環境・建物に関する規制の調査を行いながら図面やCG(3Dグラフィック)によるプレゼンテーションを数々行います。

この期間はクライアント様とのコミュニケーションを深め、希望に添ったイメージ作りをする大事な期間です。

この作業が設計の過程で最も大事、できるだけ期間を長く取り、時間があればぎりぎりまで考えを練り上げて、平面図や出来上がりのCG・建築模型、仕上材や設備機器の概要と工事概算を作成、クライアント様と十分に意見を交わしながら打合せをしていきます。

そしてこれで十分というところで計画案を決定します。

この段階からキッチン等の具体的な機器類のお打ち合わせにはいっていきます。

私たち自身がデザインしたオリジナルキッチンが殆どです。既製キッチンメーカー商品では空間に馴染まないことも多く、料理好きのクライアント様の使い勝手、様々なご要望にも既製メーカー品では制約が多いからです。

オリジナルキッチンの設計・製作はPrimaveraさんにご協力(←コチラの社長さんは元プロの料理人、料理好きの設計屋とは話がはずみます)いただいております。

実施設計の進め方

実施設計

実施設計では、構造性能・断熱断熱性能、造作、内外の仕上げ、家具、建具などの建築的な詳細や納まり、給排水・衛生設備・空調換気設備、電気・照明設備、情報・警備機器などの詳細を、お客様の御要望を盛り込みながら、設計意図にそって、又、全体との整合性を確認しながら確定していきます。

極めて専門的な経験・知識・判断が必要となります。

実施設計作業には、建物の規模・難易度にもよりますが、私どもの場合、2ヶ月~3ヶ月程(規模が大きくなれば6ヶ月ほどかかる場合もあります)。

成果図面としての実施設計図は大判サイズのA1版で30枚~50枚程(規模が大きくなればA1サイズで100枚〜150枚にのぼる場合もあります)。

実施設計図の役目は、お客様の御要望・意図を注意深く点検しながら、これを形や空間に創造的に翻訳し、詳細に図面化する作業と言えます。

さらには、お客様の御要望〜設計者〜施工業者 間で、その建物工事に関する詳細を伝達し合う手段にもなります。

実施設計の段階では、実質的に建築家だけで作業を進めることが多くなります。

お客様との打ち合わせは回数も減り、以前と比べて打ち合わせの回数や目に見えて進展する作業が減る為、不安に思ってしまうことも多いと聞きますが・・・
もちろん、御要望内容の追加・変更の御希望には、最大限お聞きしております。

お客様への設計内容の再確認、実施設計の進捗状況の御報告・お打ち合わせは随時行ってまいります。ですから、お客様には落ち着いた気持ちでお待ち頂ければ、と思います。

見積り、工事請負契約、確認申請

実施設計図が完成しますと、それを施工業者・数社に設計図を配布して敷地等の現場説明を行い、見積り依頼をします。

施工業者・数者から提出された、同一尺度での正確な見積書の内容を細分析して、金額の妥当性と折衝、さらに施工の実績・技術力、継続的な経営の信頼性・安定性、完成引き渡し後の保証内容の差異等、様々な角度からの施工業者の選定検討をおこないます。

こうした段階を経て施工していただく業者を決定、工事の請負契約をしていただきます。

そしてこの設計が総ての法規に適合しているかどうかの確認のため、行政機関に「建築確認申請書」を提出し、確認を受けます。これで工事に着手できるわけです。

工事監理の進め方

着工

工事の請負契約・行政機関による建築確認後、本格的な建築工事監理に入ります。

工事中は設計図書や契約書どおりに作業が行われているか、指定の材料が使われているかに注意しながら監理を行います。

工事監理中に実施設計図面に書き入れできなかった細部分を現寸で表した図面で検討したり、実際に使う材料・色彩・材質等の検討・検査し、お客様とご相談の上最終決定していきます。

不具合箇所について徹底した手直し工事の指導を行います。

私どもは「クライアント様から依頼を受けた設計者・工事監理者」としての立場を厳命自覚し、常日頃から建設会社との利害関係は一切もちません。

ですから、工事見積もり価格の妥当性、工事の不具合ヶ所の指摘等々、クライアント様の立場に立って工事会社にはっきりと物申す事ができるのです。

私どものの監理内容は、インターネットをフルに活用してお客様に逐一御報告してまいります。現場での指摘事項・工事関係者との打ち合わせ記録・施工検査報告書等々、日々の工事の進捗状況とあわせてインターネット上で公開してまいります。

検査、竣工、お引き渡し

工事が完了すると、工事関係者立ち会いの上竣工検査を念入りに行います。

さらに行政機関に「建築確認申請書」通りに完成したことの検査を受け、「検査済証」が行政機関から交付されます。

最後に施工業者から施主に建物の引渡しの行い「業務完了報告書」を提出して、設計監理業務は終了します。