Q:ハウスメーカーと設計事務所の違い。
◎ ハウスメーカーと設計事務所ではビジネスモデルの違いによって、それぞれ違うものにお金を払うことになります。
《 ハウスメーカー住宅の特徴 》
ハウスメーカーは、テレビCMやインターネット広告などを通じて、大規模なマーケティングを行っています。また、住宅展示場には豪華なモデルハウスを用意し、営業マンが積極的に顧客にアプローチします。これらの広告費や営業経費は、建物費用の約40%〜50%を占めることが多いとされています。つまり、建主が支払う金額は、直接的な工事費以外のマーケティングや営業活動にも多く使われているのです。しかし、これは良し悪しではなく、単にそういったビジネスモデルである、ということです。
「自由設計」という言葉はよく使われますが、ハウスメーカーの自由設計には「規格」による制約があります。この規格により、生産効率が向上し、材料を安く仕入れることができ、耐震性や断熱性といった性能も確保されますが、設計の自由度には限界があります。そのため、デザイン性を重視する方には不満が残るかもしれません。しかし、ハウスメーカーのメリットとして、明確でわかりやすい価格で「良い家」が提供される点が挙げられます。
《 設計事務所住宅の特徴 》
一方、設計事務所に依頼する場合は、設計料を支払い、さらに工務店に別途工事費を支払います。設計事務所はマーケティングコストを抑えており、建築家のデザイン能力や設計技術に対して設計料を支払う形になります。このため、設計料という部分だけを比較すると、ハウスメーカーの営業経費の一部に過ぎない設計料に比べ、割高に感じるかもしれませんが、それはゼロからお客様のご要望に基づいて独自の設計を行うための時間や労力を反映しているためです。
設計事務所の最大の強みは、法令や予算以外の制約がなく、完全な自由設計が可能な点です。住まい手のライフスタイルや土地の環境に合わせたオリジナルの設計をゼロベースで考えることができ、施工のしやすさや製品規格に縛られることなく、真に個別対応の住まいが実現します。設計料は通常、建築工事費の10~20%程度であり、設計者はその費用で技術やデザイン力を提供します。設計事務所では、ほとんどのコストが人件費に充てられ、建築家は日々の設計活動を通じて技術を磨き、住み心地やデザイン性を高めています。
《 どちらを選ぶべきか 》
ハウスメーカーは効率を重視し、規格型住宅を大量生産するシステムを持っています。一方、設計事務所は個別のニーズに応じたカスタマイズを重視し、時間をかけてお客様の理想を形にします。どちらが良いかは、あなたの求めるもの次第です。
《 設計事務所のメリット 》
1. 直接的なコミュニケーション
建築士と直接対話ができるため、要望をしっかりと反映できます。建築士とのコミュニケーションを通じて、住む人のライフスタイルや希望を理解し、設計に活かすことが可能です。
建築士と直接対話ができるため、要望をしっかりと反映できます。建築士とのコミュニケーションを通じて、住む人のライフスタイルや希望を理解し、設計に活かすことが可能です。
2.プロによる最適な提案
設計に特化した専門家が、お客様の理想の生活を実現するための最適なプランを提供します。設計事務所は、構造形式(RC造か木造、鉄骨造、混構造など)建物の形や間取り、使用する素材や設備について、幅広い選択肢を提供し、自由に選ぶことができます。
設計に特化した専門家が、お客様の理想の生活を実現するための最適なプランを提供します。設計事務所は、構造形式(RC造か木造、鉄骨造、混構造など)建物の形や間取り、使用する素材や設備について、幅広い選択肢を提供し、自由に選ぶことができます。
3. 品質確保の強み
設計監理を通じて、施工の品質を厳格にチェックできます。工務店とは利害関係のない設計事務所は施工現場のチェックに手心を加える理由はあり得ません。お客様の立場に立つ設計者が施工を監理することで、手抜き工事や欠陥住宅のリスクを減少させることが可能です。
設計監理を通じて、施工の品質を厳格にチェックできます。工務店とは利害関係のない設計事務所は施工現場のチェックに手心を加える理由はあり得ません。お客様の立場に立つ設計者が施工を監理することで、手抜き工事や欠陥住宅のリスクを減少させることが可能です。
《 設計事務所のデメリット 》
1. 時間がかかる
設計から工事完成までのプロセスは、ハウスメーカーに比べて長くなる傾向があります。詳細な打ち合わせや図面作成が必要であり、設計事務所では図面枚数が多く、施工の手間も増えるためです。
設計から工事完成までのプロセスは、ハウスメーカーに比べて長くなる傾向があります。詳細な打ち合わせや図面作成が必要であり、設計事務所では図面枚数が多く、施工の手間も増えるためです。
2. 工事金額がすぐには確定しない
設計事務所住宅は物件ごとに異なる設計が行われるため、工事費用がすぐには決まりません。最終的な工事金額は、詳細な設計図面をもとに、複数の工務店から相見積もりを取った上で明確になります。
設計事務所住宅は物件ごとに異なる設計が行われるため、工事費用がすぐには決まりません。最終的な工事金額は、詳細な設計図面をもとに、複数の工務店から相見積もりを取った上で明確になります。
《 ご予算オーバーの場合の対応 》
ハウスメーカーの場合、規格が決まっているため、坪単価がはっきりと分かり、工事費用を簡単に把握できます。一方、設計事務所住宅の場合、物件ごとに設計内容が異なるため、設計期間中に提示する工事金額は、自社案件の実績単価をもとにした概算見積もりとなります。
設計事務所では、お客様の要望をできるだけ多く叶えようとするため、コストが上がり、予算オーバーすることもあります。しかし私達は、工務店からの見積もり額を他社と比較したり、過去の物件の価格を参考にして、お客様の立場に立って金額交渉を行います。
どうしても予算オーバーする場合は、ご要望や設計コンセプトを損なわない範囲で、予算内に収まるようプランの変更や建材の変更といった減額案を迅速に提案します。また、工務店側からも施工の立場から減額案を提案してもらい、それらの案を元にどこを残し、どこを削るかを協議して最終的な工事金額を決定します。
お客様にとっては「本当に予算内でできるのだろうか」と不安になるかもしれませんが、建築士を信頼してお待ちいただければと思います。
設計事務所では、お客様の要望をできるだけ多く叶えようとするため、コストが上がり、予算オーバーすることもあります。しかし私達は、工務店からの見積もり額を他社と比較したり、過去の物件の価格を参考にして、お客様の立場に立って金額交渉を行います。
どうしても予算オーバーする場合は、ご要望や設計コンセプトを損なわない範囲で、予算内に収まるようプランの変更や建材の変更といった減額案を迅速に提案します。また、工務店側からも施工の立場から減額案を提案してもらい、それらの案を元にどこを残し、どこを削るかを協議して最終的な工事金額を決定します。
お客様にとっては「本当に予算内でできるのだろうか」と不安になるかもしれませんが、建築士を信頼してお待ちいただければと思います。
◎まとめ
設計の自由度やデザイン力そして設計監理の強みというメリットと、工事金額がすぐにわからないことや比較的時間がかかることなど、設計事務所での家づくりにはデメリットもありますが、それを上回るメリットを感じていただける方はぜひ一度、訪ねてみてはどうでしょうか?これからの人生のための大事な買い物ですのでしっかりと見極め、検討されることをおすすめします。
設計事務所に敷居はありません。まずは気軽な気持ちで無料相談してみてください!
設計の自由度やデザイン力そして設計監理の強みというメリットと、工事金額がすぐにわからないことや比較的時間がかかることなど、設計事務所での家づくりにはデメリットもありますが、それを上回るメリットを感じていただける方はぜひ一度、訪ねてみてはどうでしょうか?これからの人生のための大事な買い物ですのでしっかりと見極め、検討されることをおすすめします。
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