かっとびマラソン・・・
8月は、お盆休みを挟んでblogの更新もサボってしまいまして・・・仕事の方は、幾つかの計画設計をエッチラおっちらこなす日々、気が付けばもう9月。そいでもって、相も変わらずせっせとランニングにも勤しんでおります。
8月は暑さ故、ランニングの距離も多少自重して、月間走行距離=260km+伊吹山マラソン(←距離10kmにして標高差1150m!)。
8/30(日)には「夢高原かっとび伊吹2009」に参加。11月のフルマラソンデビューに向けてのトレーニングの一貫です。山麓から、標高1,377mの頂上まで標高差約1150mを一気に頂上まで駆け上がる、ちょっとした山岳マラソン。「何が楽しくてクソ暑いの8月30日に伊吹山駆け登るのぉ!」っていう家族のツッコミや批判を受けながらの参加でした。
伊吹山と言えば、・・・高校のワンゲル時代に慣れ親しんだ山、当時は3月下旬頃の残雪期によく登ったものです。懐かしい限り・・・。
スタート地点の会場から見上げる伊吹山。
ゴールの頂上は雲の中。
あんなトコまで一気にかけあがるんかい?、と思うと・・・なんだか吐き気もよおすような気分 (‥;)。
参加ランナーは約900名、少々人数少なめのマラソン大会です。それでも、廻りのランナーをみれば、殆どの人はランニング焼けの真っ黒な顔色脚色腕色で、しかも皆、脚の筋肉隆々。みんな相当トレーニング積んでいるツワモノばかりのようです。そりゃあ、そんだわ、こんな変態チック?で暑苦しいマラソン大会に好き好んで参加するんだもの・・・。
なんてつらづら思いながら、自分もスタートブロックに並びます。
市長サンの御挨拶の後、市長サンの熱のこもった「かっとべ!、かっとべ!・・・」屋台のテキヤさんみたいな風変わりな声援にハゲまされつつスタート!
今回は、普通のマラソン大会と違うものでタイムは特に意識せず、後半戦に備えての体力温存作戦です。最初の2、3キロは山麓の村道コース、ゆっくりめのペースで序盤は流します。登山口を過ぎたあたりから舗装された林道をひたすら走り登り(この頃から、まわりは歩き出すランナーが続出)〜スキー場のある一合目へ到着。一合目で最初の給水ポイント。
スキー場を登り始めてからがキツイ、キツイ・・・。とても「走る」ところじゃない、ひたすら早足の「山登り」だ。足元も悪いし、道幅も狭く前の人がなかなか抜けません。でも、まぁこちとら昔とった杵柄の「山登り」だ。そう思えば、登る足取りもいささか快調にはなるってもんだ。アタマの中は・・・高校時代のワンゲルで、コワイOB大学生コーチに夏山合宿でしごかれたコトなどなど・・・が次々と回想されます。
高校一年生のときの夏山合宿、初めていった北アルプス。上高地から前穂高岳の山頂めざして、標高差約1500mをコワイOB大学生コーチに尻引っ張叩かれるように駆け足で登らされたなぁ・・・。それでも、前穂高の頂上つく頃には何故だか気分がハイテンションの興奮状態(俗にいうランナーズハイ・クライマーズハイ状態)、初めての標高3000mの山岳パノラマの景観に酔いしれて、それがキッカケで山登りに夢中になってしもうたなぁ・・・
などと、山登り始めた頃のことが回想されます。
スタートしてから一時間経過して3合目(約5キロ)に到着。ここでも給水ポイントがあり、しっかりと水分補給。ついでに、スタッフの人にヒシャクで冷水をアタマからぶっ掛けてもらい、アタマをクールダウンだ。スタッフの献身的?な運営に感謝感謝です。気分もスッキリ元気になって再スタート。5合目を過ぎたあたりから、登山道らしい岩場ゴツゴツの道。狭くて前の人もなかなか抜きづらい・・・アタマの中では大学一年生の頃、一時的に所属していた大学ワンゲル部(←大学のワンゲル部は山登りに対する指向性の違いでスグに止めてしまいました)でしごかれたコトなどなど・・・が次々と回想されます。
大学ワンゲル部の夏合宿で、40kgもあるリュックを担がされて、クソ暑苦しい南アルプスを二週間かけて縦走したもんだ・・・
それ思えば、こんな伊吹山程度?たいしたコトないわい・・・なんて自分に言い聞かせる。そう思っていれば不思議と元気がでるってモンです。
まだまだクソ暑い時季の山岳マラソンと言えども、徐々に標高をあげながら登っていけば、吹き寄せる風もひんやりと涼しくなり、登山道のあちこちには秋らしいリンドウの紫色の花も咲いています。
8合目〜9合目とそれなりに順調に駆け上がり・・・それまでキツかった登山道もやや平坦となり、、約25年振りの懐かしい限りの伊吹山の山頂が近くなる。
25年ぐらい前の、1月頃だったか、今回とおんなじルートをクサイ仲のNAO君と冬山登山のトレーニングにと、雪降りしきる中、雪をかき分けかき分け登ったっけ・・・
頂上近くに設置されたゴールめざして、最後は山道を(一応)ダッシュしてゴ〜ル!!
結果は、342位/804人中
タイム 1:47’35”
終わってみれば・・・いつものマラソン大会に比べたら若干の余力を残した感じ。もう少しタイム縮めれたかなぁ?という思い。マラソン大会というよりも「山登り競争」だ、というのが正直な感想。自分にとっては、カラダへのダメージもハーフマラソンの方がキツイように思われます。
ゴールして、しばらくしてから伊吹山ドライブウェイ経由で登ってきた奥方、娘と山頂でメデタク合流。ヨカッタヨカッタ、で伊吹山ドライブウェイ経由で無事下山。
今回の「夢高原かっとび伊吹2009」、とっても良いマラソン大会でした。大会を運営される方々はホスピタリティ精神に溢れ、ランナーとして参加する側にとってはとても素晴らしい大会です。なにしろ、山頂近くの給水ポイントまで大量の水を運び揚げておられるわけだし、山頂までの各所には、万が一の事故のためにと、スタッフの方々が張り付いていてくださるわけだから・・・普通のマラソン大会に比べたら大変なこと思われます。
来年以降も是非参加したいものです。今回初参加して、要領はつかめました。スタートから、スキー場入り口の一合目までの舗装道路の段階で、ガンバッテ前方集団へ付けれれば?そこから先は昔とった杵柄の「山登り」、なるようになれでイケル、と思う。タイムもあと10分ぐらい縮めれるかなぁ?といったところです。